なつこの山行日記

今は京都でボルダリングジムをやっています。ボルダリングジムへ

前の記事

山行報告(丹沢縦走)

山行月日

2008年4月17日(土)~18日(日)

交通手段

小田急、バス

行程

初日

9:00ヤビツ峠~9:28登山口~10:30二ノ塔~10:58三ノ塔~11:28鳥尾山~11:52行者ヶ岳(昼食)12:20発~13:10新大日~13:50塔ノ岳~15:11丹沢山(みやま山荘泊)

2日目

6:00小屋発~6:47不動の峰~7:41蛭ヶ岳~9:30臼ヶ岳~11:25檜洞丸(昼食)11:48発~12:12分岐(つつじ新道へ)~14:40西丹沢自然教室バス停

山行内容

一日目

前日は予定外の飲み会が入ってしまい、深夜の帰宅。翌日は二日酔いで目覚めはあまり爽やかとは言えなかったが、なんとか6時に起きて準備を済ませ、最寄り駅から秦野駅に向かい、皆さんと合流することができた。バスにしばし揺られてヤビツ峠に到着した。今回の目標は遅れないでついて行くこと、 そして大きなケガなく下山すること、密かに決めてスタートした。

舗道を少し歩いて登山口に到着してからは、いきなり登りが続く。ヤビツ峠に着いたときは少しは肌寒いくらいだったが、直ぐに汗をかくほどに暑くなり、息が切れてきてしまった。延々と続く登りに、いつまで続くんだろう、と少し飽きてきた頃、にわかにぱっと眺めのいい場所(多分、二ノ塔か三ノ塔のあたり)に出る。眼下に街が見え、さらにその先に海が広がる。あの高さから(途中までバスだったけど)登ってきたんだな~と感慨にふける。

さらに登りは続く。途中、何度か登り方、降り方を教えていただき、少し楽な動きがわかってきた。歩幅は小さく、足裏全体で着地、下りはリズミカルにあまり体重を長く乗せない等等…。山登りをしている人からするとなんとなくできることだろうけど、普段、平面ではできるだけ大幅に、踵から着地、階段はつま先で登るように歩いている自分にとってはなかなか難しい。

さらに三ノ塔を過ぎた辺りにはちょっとした岩場があり、岩場の下降の基本、三点支持なども教わりながら慎重に下る。

ところで、私は岩場が好きだ。なぜ好きなのかよくわからないが、緊張感と非日常感と、手足4本使うことで自然と一体化しているという感覚が味わえるからだろうか。

そんなことを考えながら、ゼイゼイと息をつきながら、2時頃たどり着いた塔ノ岳からの眺望は素晴らしいものだった。ここは記録に残しておかなければと思い、携帯カメラで何枚かパチリ。うーん、この感動は写メでは表現できないなぁ。

はるか遠くに今日の目的地の丹沢山が見える。あそこまで歩くのかぁ、ようし頑張るぞーと気合いを入れ直す。

その後は登りと下りの繰り返し。途中、林などもあり、癒やされながら歩く。

塔ノ岳を出てから一時間半後くらいだろうか、丹沢山頂らしい雰囲気が近づいてくる。今日の登り納めだと自分を奮い立たせながら根性で登る。「着いたらビール!着いたらビール!」と呪文のように繰り返しながら登る。この呪文は非常によく効いた。

午後3時半頃、丹沢山頂のみやま山荘に到着した。「山小屋」という響きからは想像できないほど、綺麗で暖かだった。人里離れた場所にこんな快適な場所があるなんて、と驚いた。布団もふかふかで見るからに快適そうである。

荷物を下ろした後は、さっそくビールと焼酎で乾杯。ボロボロの体に染み渡る。山談義に花を咲かせながら窓の外を見るといつの間にか日は沈みかけている。こんな風に夜を過ごすことができるなんて、なんて贅沢な時間の使い方だろう、としみじみ。

夕御飯のメニューはロールキャベツなどなど。デザートは桃。なんという豪華御飯!普段は米をあまり食べないのだが、このときはお代わりまでして完食!

その後は1~2時間ほど歓談し、短いけど楽しい時間を過ごす。気がつくと消灯の時間を待たず眠りに落ちていた。

2日目

朝、5時少し前に起床。その時間まで全く目を覚まさなかったので、九時間くらい連続で寝ていたことになる。それにしても同じ九時間でも夜更けに寝て昼頃起きるのと比べると、スッキリ度が全然違う。やはり人間は自然のリズムに従って寝起きしなければ、と思った。

炊き込み御飯、切干大根の煮物、おつけものなどの朝食を食べて6時頃いざ出発。

しばらくすると登り階段が続き、いきなりバテバテ状態に。よく寝たのと二日酔いじゃない分、前日よりは全然体の動きはいいんだけど、エンジンがかかるのには少し時間がかかりそう。

8時頃、蛭ヶ岳に到着。ここは丹沢の最高峰らしいが霧と雨で見渡す限り真っ白である。記念に写真を撮ってみたが、どこだかよくわからない感じに写っている。ここで、レインスーツ、スパッツを装着。初本格登山ながら装備フル稼働でちょっと嬉しい。

だがしかし、フル装備したものの、下るにつれ、天気がよくなってきたような…。雨というか雲がかかっていただけのようだ。

それにしても、朝早く行動し始めると、昼までの時間がすごく長く感じる。そろそろ昼だという感覚で時計を見るとまだ10時である。次登るときは絶対しっかり行動食を持って来ようと誓った。

11時半頃、檜洞丸に到着し、待ちに待った昼食タイム。みやま山荘で作ってもらった昼食弁当はチラシ寿司!包み紙が丹沢の地図になっていてなかなか素敵である。これは記念にとっておこう。

この後は、下りが多かったように思う。反対側から登ってくる人たちとすれ違うときも、余裕のスマイル。

意外に若い人たちだけのグループも見られたのが印象的だった。

下りなので快調、快調と思いきや、ここに来て足首がめちゃめちゃ痛い!どうも靴に慣れてないとこうなってしまうらしい。痛みに耐えながら降りている間、なぜかZARDの「負けないで」が頭の中で繰り返し流れていた。足を引きずり気味に、だましだまし降りる。

どんどん下っていると水音が聞こえてきて沢に到着。渡渉箇所を模索しながら二回川を渡る。その先は、さほどきつくはない林道のはずだったのだが、苦手な下り+足首の痛みでやたら辛かった。

車道に出た時は心底ほっとした。しかし、車道に出たのが14:32、バスの時刻は14:40、バス停まで500メートル!時間ぎりぎりだったため、さらにバス停までダッシュ。なんとか間に合った!ミラクル。

これで最後のエネルギー1滴まで絞りきり、丹沢縦走は無事に終了した。寒くも暑くもない、よい時期に初縦走できて、ほんとに良かった。登山の基本をゼロから教えていただいた皆様のおかげです。ありがとうございました。

次は、下りのテクニック、地図読みが多少出来るようになることを課題にまた登ってみたいと思う。

ちなみに、その後二日間は筋肉痛で手すり無しでは階段を下りられませんでした。

次の記事